朝からパトカーが玄関前に横付けされてご来場者は、 「何があったのか」と怪訝そうでした。 さて、昨夜、午前0時から4時頃の間に、進入路正門のナンバー式施錠を番線カッターで切断して盗賊が侵入しました。その切断された施錠の証拠写真です。
ゴルフ場は、敷地が広いので入ろうと思えばどこからでも入れますが、堂々と正門から入ってくる盗賊の大胆不敵さに業を煮やしています。 さて、被害の主なものは、乗用カートのバッテリーです。 このバッテリーは座席を持ち上げると簡単に盗まれてしまいます。 なんと9台の乗用カートからバッテリーを12個盗んで行きました。 幸い、ガソリンカートの駆動用のバッテリーなので1台1個で済みましたが、 バッテリーカートだと6個バッテリーを積んでいるので大変な損害です。
カートの座席の下にバッテリーが積載されています。 座席の下は、こんな仕様になっています。 しかし、許せないのはバッテリーのターミナルを切断して盗んであるので、 修理に手間が掛ります。短時間に盗んで行くので後の迷惑は頭の中には無いようです。 バッテリー1個盗んで1,000円ぐらいにしか売れないので、12個盗んでもたかが知れています。それ故にガソリンも盗んでいくのでしょうか、購入したばかりの軽トラの給油口が壊されていました。
危ない思いをしてどこから盗みに来るか分からないのですが、ガソリン炊いて経緯も掛るはずです。こんなことならコンビニで働いた方がよほども安全で健全です。 それだけにチンケな盗賊に腹が立って来ます。 おそらく十分な下見をして、カートの待機場所や門扉の造りまで把握していると思います。 慌てて逃げて行ったので番線カッターを乗用カートの座席に置き忘れていました。 おそらく軍手をしているので指紋は取れないでしょうが、盗賊の残した証拠には使えます。 所轄成田警察署から3名の取調官に来ていただきました。
現場検証をする警察官です。 しかし、送迎用のマイクロバスの窓ガラスも割ってあり怪しからん盗賊です。 しかも後部中央座席の窓ですから、車中になにか金目の物でもあるのか物色したのでしょうか? 白山キャディさんが、割れた窓ガラスに指をさしてくれました。
半月前に長太郎CCさんでも同じ手口でカートのバッテリーを盗まれたばかりです。 周辺ゴルフ場の皆様にはくれぐれも盗難防止の措置対策を早急に講じていただくよう進言します。 この夏の時期に乗用カートが動かなかったら商売になりません。 まだ乗用カートを丸ごと盗んで行った訳ではないので不幸中の幸いでした。 被害総額は、修理代を除いて40万円ぐらいでしたが腹が立ちます。 また、手引きカートを軽トラに積み下ろしするアルミのブリッジまで盗まれました。 エアコンの室外機、マンホールの蓋、それに側溝のグレーチングまで金になる物なら何でも盗んでいく淋しい盗賊にむしろ哀れみさえ感じます。 かつては、貴重品ボックスやロッカー荒らしが流行しました。 それが治まって来て、ドライバーやクラブの単品盗み、そして玄関先に置いてあるキャディバックの置き引き、ゴルフ場は盗賊の温床とも言える時代になっています。 勿論、クラブハウスから死角になる駐車場の車上荒らしも頻繁に発生しています。 また、コース売店の飲食物や自販機の小銭泥棒の被害も後をたちません。 駐車場や館内には防犯カメラをいくつも設置していますが、夜間は暗いので赤外線カメラでなければ映像が映りません。 今後は、警備会社連動のカメラやセンサーを設置するよう防犯の強化に努めます。
平成26年7月30日にこの記事を載せてから2年以上経った今日になって、
この泥棒が茨城県鹿嶋市で逮捕されたようです。
この2年間で盗みを働いたのは数百件以上、バッテリー以外にも車本体や
車上狙い、空き巣とありとあらゆる物を盗んでいたようです。
共犯者が職務質問で掴まって以後、転々と住居を変えていく巧妙な犯人を
県警本部と地域警察署が一丸となってついに逮捕に漕ぎつけました。
身柄確保のために県警のヘリコプターまで導入して、捜査員も100名という
大捕り物になったようです。
あまりにも悪質で窃盗の常習犯ですから懲役10年近くの刑務所行きとなるようです。
人は殺さないまでも世の中の人に迷惑を掛けてはいけません。
被害にあった人は盗品は戻ってこないので泣き寝入りするしかありません。
警察関係者の地道な努力と逮捕までにかかる費用は巨額の経費が掛かったと思います。
所轄管内の警察署から被害届が出たゴルフ場にわざわざ出向いて犯人逮捕の報告がありました。
本当にご苦労様です。
警察あっての庶民の安心・安全な社会です。
感謝すると共に、警察署には身近な情報も隠さず犯罪防止に提供していきましょう。