2021年倶楽部選手権は悲願のビックタイトルを飯嶋浩之選手が奪取しました。
着実に実力をつけながらも、なかなか倶楽部4大競技には縁がなかったのでしょうか?
無冠の帝王ほど底力を発揮した時のパワーは絶大です。
昨年のデフェンディングチャンピオンの岩田邦俊選手を前半の18ホールで5UPとして、破竹の勢いの快進撃で一挙に優勝のゴールと思えました。
ところが後半の岩田邦俊選手の粘り強さは圧巻でした。
5番・7番・15番でバーディを奪取して、ついに15番のロングホールでイーブンにして飯嶋選手に並んでしまったのですから凄いの一言でした。
16番のショートは、共にボギーとし、17番ミドルホールは岩田選手がカップにボールが1個届かず無念のパーでここも分けました。
さあ、いよいよ決着の最終ホールとなりましたが、両選手どちらも譲らず、またまたエキストラホール突入かと白熱戦に没頭していました。
両選手のドライバーは左の2本杉を越えて残り100yd前後の地点でした。岩田選手がパーオン成功のピン奥8mに付けました。飯嶋選手はピン奥5m、やや有利な飯嶋選手、ここは「バーディを狙って」岩田選手が強気のパーターで3mのオーバー、飯嶋選手は打ち切れずショートしましたが残りは60cm、岩田選手果敢にパーセーブを狙うもカップの右に逸れてボギー、
飯嶋選手は、60㎝のウィニングパットに痺れを切らして手が動きません。
一旦、呼吸を整え、ビビるショートパットを打ち…優勝を決めました。
8番ショートホールで50センチの短いパットを外していたのでかなり緊張していたようです。
それでも驚異の粘り腰とゴルフの奥義を知り尽くした岩田選手に打ち勝ったのですから、この偉業は素晴らしいものがありました。
無冠の帝王の汚名を名実ともに晴らしました。
優勝おめでとう! 飯嶋浩之選手!
そして、クラブチャンピオン2冠に輝く岩田邦俊選手の素晴らしいゴルフの奥義にも拍手喝采です。
大栄カントリー倶楽部の競技史に残る素晴らしい熱戦をありがとうございました。
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★2021年 倶楽部選手権トーナメント表