Quantcast
Channel: 大栄カントリー倶楽部 OFFICIAL
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2842

ハプニング・病気見舞い編

$
0
0

$プロモ大栄カントリー倶楽部
前列・左から3番目が「鬼沢君」
後列・右から2番目が「谷仲部長」
これはコース管理のコンペの写真です。


コース管理の鬼沢君が腸閉塞で緊急入院した。
本来ならば救急車で搬送されるのだが、豪気な彼は自分で車を運転して病院に向かった。
相当な痛みがあるはずなのだが、よくぞ自力で病院に行けたと驚くばかりだ。
当然ながら診断の結果、乗って来た車を駐車場に置いたまま即入院となった。
その知らせを受けたコース管理の谷仲部長が、先日、見舞いに行くと言ってきた。
「手術が終わって落ち着いてからじゃないと鬼沢君も話も出来ないよ」ということで、見舞いに行くのが本日になった。

鬼沢君は、実直・真面目な性格で業務内容が非常にいい。当倶楽部にとっても重要なコース管理の一員である。そのような訳で、ボクも一緒にお見舞い行くことになり、谷仲部長と成田の日赤病院に向かった。
病院に行ったら常識的には必ず受付を通すのだが、谷仲部長は「病室は606号室と分かっている」ということで、受付もせずにいきなり病室に向かった。
「大丈夫かな」と思いつつも6階でエレベーターを降りて、606号室に向かった。
「おおっ、個室じゃないか。1日、2万円も取られる個室に入っているとは豪勢だな?」
うちの会社で、悠長に個室に入れるほどの給料を貰っている社員は、そうはいないはずだ。
とボクが思った矢先、図星・梅干し、物干しでやはり違う部屋だった。

「違うな。へんなオヤジだったよ」と谷仲部長が言う。
「だめだよ。ちゃんと部屋を確認しないと・・?」白い目で谷仲部長を見下げるようにボクが言った。それでも彼は606号室にいると確信して疑わなかった。
結局、部屋が見つからず、ナースステーションに行って部屋の確認をしたが、「入院した形跡がありません」看護士に言われた。
「いや、そんな訳はないですよ。良く調べてください」と彼は言い張った。
「どのような病気で入院されましたか?」
「腸閉塞ですが・・・」
「おかしいですよね。手術をすれば必ず薬も出るはずなんですが・・そのデータさえもありません・・?」
二人の看護士さんがパソコンでデータの確認を真剣にしているが病室が見当たらなかった。
「谷仲、病院が違うんじゃないのか?」
「いや、そんなことはないですよ。日赤って言ってたから・・」
けっこう頑固者の谷仲部長は、まだ、自分の非を認めようとしない。それでも心配になったのか携帯で、鬼沢君に連絡を取った。
その結果が日赤病院ではなく、成田病院ということが判明した。
確かに、成田日赤と成田病院では間違いやすいが・・・?
それにしても行動が軽率すぎる。
普段は労災事故が起こらないように、スタッフに口を酸っぱくして作業の安全を説いているのに、その他のことになるとこのいい加減さには呆れてしまう。

2人の看護士には、病医院違いのお粗末さに呆れ顔だった。
苛立つボクの毒舌を交わしながらも彼は何食わぬ顔で「だって成田日赤だって鬼沢が言ってたんだよね」と悪びれた様子も見せなかった。
おまけに戻った駐車場では、入口のバーのところを彼が先に通過したので、その後を着いて行ったボクの頭上に駐車場入り口のバーが降って来た。おでこにバカ~ンと一発食らったボクは、目から火花が散った。
それを見ていた彼は、ケラケラ笑っているではないか?
「龍夫、殺すよ!」と一発、ミサイルを発射したが何食わぬ顔で彼はほくそ笑んでるではないか・・?
「おまえ、死刑にするぞ」と忌々しく怒ったが、昇降バーのパンチは痛かった。

それから二人は、成田病院に向かった。
そこでも彼は、受付をするような気配は見せずに6階まで昇った。
エレベーターを降りると、正面がナースステーションだったので、さすがの彼も今度はミスをしないようにそこで部屋の確認をした。
すると今度は、受付嬢に1回の受付で見舞い札を貰って来るように言われてしまった。
「バカヤロー、いい加減にしろよ」と隣でぼやくボクを無視して、「何とかなりませんか」と受付嬢に交渉している。このノー天気な性格は、コース管理で働く社員の牧歌的な典型でもある。

結局、交渉が決裂して、仕方なく二人は1階に再度降りて受付をする羽目になった。
「まったく、しょうがない奴だな。絶対にこの事件をブログにするからな!」と、ボクは彼を攻め立てた。
「勘弁してよ」
「勘弁できない!」
そんな会話を交わしながら、やっとの思いで鬼沢君の病室にたどり着いた。
相部屋4人の病室の左手前のベッドに鼻から管を通した鬼沢君がいた。
もう20日も何も食べていないようで色白になり瘠せ細った顔が印象的で気の毒にも思えた。今は、胃を通さない点滴だけが命をつなぐ唯一の食糧だった。
「腹減っているだろう、なんか食べたいよな?」
「はい、何も口に入れられないのでシビアです」
彼は、普段から無口であまり多くは語らない。
しかし、照れくさそうにはにかみながら話す仕草には純朴さを感じる。

手術後の経過を聞くと、おそらく復帰できるのは2月頃になるとのことだった。
「コース管理の重要な人材だから、しっかり養生して復帰してくれよ」と励ました。
ここに来るまでの谷仲部長のオッチョコチョイを話のネタにしてしばらく談笑が続いた。
鬼沢君の手術後の経過が思ったより良かったので安堵した。
職場の友は、戦友と同じだから大事にしたい。
オデコの痛みを押さえながらも無事お見舞いが出来て良かった。
ノー天気な性格でも谷仲部長は、コース管理の業務もしっかり努めてくれる。
それに、彼は部下の面倒見もいいので安心してコース管理を任せられる。
作業に欠員が出ても、そう文句を言うスタッフもいない。
仲間意識があるからこのような事情になってもみんなが欠員分を頑張ってカバーしてくれる。そんな職場にこれからも継続して作って行きたいと願っている。
このブログを読んで、谷仲部長も喜んでくれるとは思うが、後で懲罰は免れないからね。(爆)


にほんブログ村 ゴルフブログ ゴルフ場・ゴルフコースへ
モバ☆ブロ~3D検索
有名人x人気ブログ

投票ボタン押してね!
blogram投票ボタン


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2842

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>