支配人就任にあたり
大栄カントリー倶楽部
支配人 魚谷隆太
この度、4月1日付けで大栄カントリー倶楽部の支配人に就任いたしました魚谷隆太と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
大栄カントリー倶楽部には平成元年4月、オープンの7カ月前に入社し、オープンまではキャディ研修やオープン前のマスター室の準備などをしておりました。オープンしてから7年半はマスター室に勤務しながら、プロゴルファーを目指して研修生をしておりました。
その後、コース管理に7年半勤務し、前キャディマスターが退職したため平成16年10月からキャディマスターとなりました。一昨年度総務部長、昨年度副支配人を務めさせていただき、今年4月で勤続33年となりました。思い起こせばこの期間に様々なことがありました。開場から数年は、好景気の時代で今の2倍近いビジター料金ながら平日を含め、毎日予約でいっぱいでした。
ところが平成12年頃からバブル崩壊後の預託金の償還に窮し、頼みの綱のオーナー会社(大日本土木株式会社)が平成14年7月5日に倒産し、その3日後に、当倶楽部は民事再生の申請を東京地裁に届出をしました。
再建後、独裁者のような理事が現れ、従業員は戦慄、萎縮しながら仕事をする時期がありましたが、当時の三谷支配人が孤軍奮闘で従業員を守ってくださいました。
その他、類似の事件も含め、たくさんの出来事がありましたが、長くなるので割愛させていただきますが、私がすべきことは三谷総支配人が今まで築き上げてきた経営理念を受け継ぎながら、今後もこの倶楽部の発展に力を尽くしていくことだと思います。
昨年はHitachi3Tours Championshipの開催が無事成功に終わりました。非常に大変な道のりでしたが、社員一同、乗り越えた喜びと感激はひとしおです。今年も12月の開催が決定しており、これを無事に成功させることが当面の大目標となります。
また、昨年は下山常務の辣腕で営業戦略及び業務改革が着実に実を結び、売上高前年対比で20%アップ(1億1千万円増)の営業成績が見事に達成されました。
今後もこの成果をベースにして、近年、斜陽産業と評されるゴルフ場に、卓越した経営手腕を施し、働く社員のチーム力を強化し、老朽化する施設をすべてリニューアルできる潤沢な資金の調達に励んでまいります。
また、今までなかった取り組みとしてはCSR活動を実施していきたいと思います。CSRとは企業の社会的責任という意味で当倶楽部では以下の3点について力を入れて実施してまいります。
【CSR活動目標】
1) 環境問題への配慮
2) 地元への貢献
3) 従業員の働きやすさの追求
1)の環境問題に関しては、ペーパーレスやプラスティックゴミの削減を目指してレジ袋、紙袋の有料化をさせて頂きました。皆様にはご不便をおかけいたしますが、小さな一歩の積み重ねが大きな成果となると考え、実施に踏み切りました。ご理解、ご協力をお願いたします。また、社内会議の資料などもiPadなどを活用してペーパーレス化を図っております。
2)地元への貢献ということに関しては、地元企業とのコラボレーション企画が挙げられます。フロントで販売しているひだまりパンとの提携は今後も続けていきたいと考えております。また、さらにANAクラウンプラザホテル成田と提携いたしまして新たな企画を実施して参りますのでご期待ください。
3)従業員の働きやすさの追求に関してですが、従業員の福利厚生の企画もいろいろ準備しており、従業員が安心して仕事し、生活できる会社作りが継続的に事業を営んでいく上でも不可欠なことと考えております。
現代は、地球汚染による環境問題や異常気象による自然災害、先行き不透明な新型コロナウィルスの感染被害、世界の平和を脅かすロシアのウクライナ侵攻などにより、著しく世界経済が暗転する危機が背中合わせとなっております。
そのような背景の中で、諸先輩が努力して守り続けてきた愛すべき大栄カントリー倶楽部を会員の皆様やご来場者の皆様に、日本庭園の佇まいをモチーフにした美しいゴルフ場で心ゆくまでお楽しみいただけますよう、働くスタッフ一同、力を合わせ王道を守り、更に進化するゴルフ場にしてまいります。
最後に私の座右の銘は、「巧言令色鮮し仁」です。我が師はこれを更に発展させて「巧言令色仁なし」としていました。私自身は、決して巧言令色にならないよう今後の人生を歩んでいきたいと思います。
敬具