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OUT6番ホールのグリーン

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OUT6番ホールのグリーン
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今年は、お盆過ぎの残暑が厳しく、湿度の高い日々が続いたので6番ホールのグリーンの芝が溶けてしまいました。
高温多湿を嫌うベントグリーンは、グリーンキーパーにとって夏の季節は胃が痛くなるようなシビアな状況に追い込まれることがあります。
3年前の夏は、52日も雨が降らなかったのですが、幸い湿度はそれほど高くなかったので、懸命な散水のおかげでグリーンは溶けることが無く何とか夏を乗り越えました。

ところが今年は、残暑がいつまでも続き高温多湿の陽気にやられたようです。
特にこの6番ミドルホールは、山林に囲まれた窪地にグリーンがあり、風通しが極めて悪い条件が災いしました。
来年の夏には、グリーン付近に回転式の大型風車を入れて通風を改善するようにしました。
9月になっても残暑が厳しく、グリーンの修復は10月の中旬まで持ち越されました。

穴澤グリーンキーパーが早朝より、このグリーンの養生をしていました。
グリーンのおよそ5分の1をナセリから持って来たベント芝に張り替えました。
ナセリの芝は青々としていますので、市松模様のカーペットを張ったグリーンのような状態になっています。

地球温暖化の波は、着実にゴルフ場のコース環境を変化させています。
高温多湿化する夏期の異常な気象状況にこの暑さに弱いベント芝が耐えられるか、頭の痛いところでもあります。
勿論、暑さに強いベント芝の改良品種も研究され、すでに使用しているコースも見受けられます。
しかし、日本の四季は様々な気象状況をもたらしますので、これがいいという決定打はなかなか見当たらないようです。

グリーンはコースの命ですから、グリーンの管理を死守するのがグリーンキーパーの仕事です。
元々は大きく伸びたい芝の葉を無理やり4ミリ以下に刈ってしまうのですから、芝にしてみればたいへんなストレスを感じて、様々な病気にかかっても無理はありません。
造形美がゴルフ場なら、グリーンは緑に輝く鏡のようなものだと思います。

何気にゴルフを楽しんでも、このグリーンを管理するグリーンキーパーの奥深い悩みや神経を擦り減らす苦労は見えて来ません。
「素晴らしいグリーンだね!」と評価されてこそ、グリーンキーパーの職人気質の真骨頂があると思います。そんな期待に応えられるグリーンキーパーを育てることもゴルフ場の大きな使命です。
谷仲管理部長、穴澤グリーンキーパー、よろしくお願い致しますね!


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グリーンを養生する穴澤キーパー

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市松模様のグリーンだね?

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