グリーンのエアレーションについて
支配人 魚谷隆太
先日、グリーンのエアレーション作業を行いました
エアレーションを実施する目的については、語り尽くされていると思いますのでここで語ることは割愛させて頂きます。
問題は実施の時期でいつも必ず指摘されるのは、
『何故、こんな良いグリーンなのにエアレーション するの?』です。しかし、ここでは敢えて
『良いグリーンだからエアレーションするのです』
と言わせて頂きます!
通常、プレーヤーが良いグリーンというものは転がりが良くてイレギュラーなキックなどが無く滑らかに転がる状態をいうと思います。これは、芝や土壌の状態から言いますともう既に状態が落ちてきているのです。芝の下の土壌が締まって透水性が悪く、根に水も空気も行き渡りにくい上に根のはるスペースも無い状態です。芝の勢いが良ければグリーンはある程度重くなるのですが、弱りかけた芝は転がりがとても早くなります。簡単に言いますと、早くて硬いグリーンというのは限界が近いと言え、このままでいけば近い将来、グリーンの状態は悪化していくことの前兆と言えるわけです。トーナメント仕様などのグリーンはグリーンに最もストレスがかかっている状態と言えます。
ですから、皆さんが口を揃えて良いグリーンと言う状態でエアレーションをするのです。このままもう少し時期を置いて、グリーンが悪化してからエアレーションを実施すれば回復にはより時間がかかることになります。人間で言えば病が軽症のうちに治療することで回復は早くなります。重症化して医者に
『なぜこんなになるまで放っておいたの』と
言われてからでは遅いのです。
いずれにしましても、グリーンのエアレーションは維持管理上必要、不可欠のことです。
2グリーンのコースなら、サブグリーンを使用して常に良い状態を保つことも可能ですが、1グリーンのコースでは中々難しい問題です。
皆さま、どうかご理解、ご協力をお願い致します。
エアレーション後のグリーンです
コース管理の皆さん、いつも大変な作業お疲れ様です
お客様もご協力頂き、ありがとうございます
大栄カントリー倶楽部スタッフ一同、もっと素敵なゴルフ場作りを目指して精進して参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます