マスター室の看板娘・元嶋永子さん(左)
隣は、忘年会のAKB48で一斉風靡した小林君です。
大橋ご夫妻のご長男、大橋慶三氏のファンクラブが大栄CCで結成されました。
佐藤三智子さんに続いて、なんと、このボイルドエッグズ・新人賞の受賞作「じらしたお詫びはこのバスジャックで」をわずか2日間で読み切り、感想文を書いてくれたマスター室の元嶋永子さんです。
「ミラクル、見てくる」
暴走する閉鎖空間で、めまぐるしく入れ替わる恐怖と笑い。
ありそうでなかった「感動」があなたの心を鷲づかみする。
本書の腰帯のタイトル通り、この異色新進作家の著書は、大栄CCの女性ファンを虜にしました。
その感想文を掲載します。
『じらしたお詫びはこのバスジャックで』を読んで
元嶋 永子
主人公、翔平は今時の若者にありがちな一生懸命=かっこ悪いという方程式が出来そうな青年かと思い、読み始めました。読み続けていくと、本当は正義感の強い青年だという事がわかります。憧れかつ偉大な存在であった父親が無情にも崩れ落ちていくのを目の当たりし、翔平自身も無気力になっていきました。なぜこの一家がそうなってしまったのかわからずとても引き込まれました。
次々に代わっていくバスジャックという設定もおもしろく、何よりもバスの運転手までバスジャックになってしまうという、読んでいて思わず笑ってしまいました。
また、バスに乗り合わせた人たちも問題を抱えていて、バスジャック事件に巻き込まれたことによりそれぞれが変化していく様子も面白かったです。
何よりもタイトルが考えさせられました。『じらしたお詫び』とは誰が何を
じらしたのか?最終章に入りこれだ!と思いました。栗原家の大黒柱の復活、
愛する妻と息子を幻滅させてしまった長い年月。自分を取り戻させてくれた家族やバスに乗り合わせていたみんなにお詫びとして自分がバスジャックだと名乗り出る。こんなことを言い出した康平にも驚いたがそれをかっこいいと笑って送り出そうとしている知恵に驚きました。でもその提案に便乗しようとしている本当のバスジャック犯たちには「おいおい」と思いました。最後の麻理絵の何事もなかったことにするという提案には「そうだよね」と納得しました。それが最善とはいいませんがバスにいた人たちにとってその時、その提案が最善だったのではないでしょうか?
その後の人生、皆それぞれ良い結果であったにしろ、悪い結果であったしろ、あのディズニーランドに着いた瞬間、バスの中は幸福感と満足感でいっぱいだったのですから・・・。
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ボイルドエッグズ・新人賞受賞・大橋慶三ファンクラブ
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