今年は、東大日本大震災のみならず、未曾有の大津波、そして福島の原子力発電所の大惨事と、筆舌に尽くしがたい最悪の年でした。
円高不況や株価低迷、欧州の金融不安と国内の政治情勢も先行き不透明で山積された諸問題が来年の日本国に重く圧し掛かります。
試練と忍耐の年と一言では片づけられない様々な苦悩が右往左往する中で、必死で闘ってきました。しかしながら被災地の皆様のことを考えれば、まだ、会社があって家があって、家族があって、減給されても遅配なく給料が貰える会社で本当に幸せだと思います。
幸いにも当倶楽部は、大震災の被害は軽微で済み安堵しています。
しかし、あの地震が東京都内を襲う直下型の大地震だったら、コースが無事であったとしても、首都圏のご来場者が70%を占めるゴルフ場にあっては、ご来場者が激減し、瀕死の重傷に陥ります。「明日は、わが身」という言葉をこれほどまでに身を以て体験したことはありませんでした。
東北地方にはやむなく閉鎖をしたゴルフ場がいくつもあって、同業として心が痛みます。
「この大惨事にゴルフとは何事か?」ともお叱りの声も様々な方面から聞こえて来ました。
お通夜や告別式にお笑いタレントが用を成さないのと同じで、レジャーを楽しむということが不謹慎とされました。
いつまでも悲しみの喪に服していても経済が沈滞化して日本自体がダメになると、夏を過ぎた頃から元気を取り戻したゴルファーがゴルフ場に戻って来ました。
しかし、経費を削減し、人件費も抑えてスリムになったゴルフ場だけが、これからは閉鎖の危機を免れるともいえる時代になって来ています。
危機感を持たない牧歌的なゴルフ場の社員にも容赦なく、不況の洗礼が忍び寄って来ています。幹部社員は、社運を懸けて闘えるだけの有能な社員しか生き残れないような時代が来るかも知れません。厳しさに耐え、英知を磨き、会社にとって必要な人材になること以外、生き残る術が無くなると言っても過言ではありません。
無駄をしないということは、反面、物を大切にするという心構えが無ければ実行できません。まず自分自身が襟を正し、社員相互が創意工夫して業務内容を改善することが最重要課題と思います。
そんなこともあり、迎える新年の年賀状は自粛させていただくことになりました。
単なる経費削減ではなく、東日本被災地の皆様の心情に配慮して、心から新年をおめでとうと祝える年になってから年賀状をお送りしたいと考えています。
平素よりご愛顧いただいているお客様や会員様にも当社からの年賀状は、来年の元旦には配送されませんので、悪しからずご理解ご了承をお願い致します。
また、ご来場の際には改めまして元気な笑顔で新年のご挨拶をさせていただきます。
モバ☆ブロ~3D検索
有名人x人気ブログ
投票ボタン押してね!
↧
年賀状の自粛
↧