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ゴルフ場の宿敵は、雪に台風に雷だった。
これは昔も今も変わらない。
しかし、最近はセルフプレーのゴルフ場が多くなってプレーヤーのマナーの問題がクローズアップされている。
バンカーを均さない、グリーンマークを修復しない、後続組のことを考えずスロープレーに対しての自覚がない、平気で打ち込みをする。
このような場合は、キャディがいれば危険予知やスロープレーの防止も出来るのだが、セルフプレーになると制御するキャディがいないので、お客様自信の資質の問題になる。
キャディ不足が深刻化して、元来キャディ付プレースタイルを主流とした当コースも月曜日と金曜日はセルフプレーを容認せざるを得なくなった。
最近の困った事件と言うのは、セルフデーのお客様同士のトラブルだ。
確かに上手なプレーヤーが後ろにて、前の組がチンタラスロープレーをしていればイラつくこともわからないではない。
しかし「早くいけよ、オマエ!」
お前呼ばわりされたプレーヤーも「お前にオマエ呼ばわりされる筋合いはない」等に発展するとお客様同士で喧嘩になる。
お客さん勘弁してくださいよ!
朝フロントの受付で誓約書をいただいています。
誓約書
大栄カントリー倶楽部 支配人殿
下記事項について誓約いたします。
記
1.ゴルフ規制、エチケット、マナーを順守し、他のプレーヤーの妨げにならないように致し ます。
2.スロープレーに留意し、先行組との間隔をあけないように注意いたします。
3.目土袋、グリーンホークを携帯し、コース保護に留意致します。
4.打球事故(打ち込み)等に十分注意してプレヤーより前に出ません。
5.プレーヤーはゴルファー保険で補償される場合の他は、事故などの責任を貴倶楽部に一切致しません。
6.ローカルルール等、貴倶楽部の指示に従います。
この誓約書の全部を守ってくださいとは言いませんが、せめて「1」の項目だけは、ゴルファーとして最低限度の守るべきマナーだと思います。
開場以来27年間の歴史の中で、1度だけプレーヤー同士の傷害事件が発生しました。
スロープレーが原因で後続組が業を煮やして打ち込んでしまったのです。
打ち込まれた組の若いお兄さんが後続組に駆け寄り、いきなり顔を殴ってしまったのです。
キャディさん…オロオロで・・マスター室から事務所に緊急通報、パトカーならぬ軽トラで現場に駆けつけたら・・・大乱闘一歩手前の緊迫した空気が漂っていました。
当然ながら双方の言い訳を聞いたら収拾がつかなくなるので、まず暴力をふるった方に一言、殴られた相手が傷害事件で警察に訴えたら、コースにパトカーが来るようになります。
当然ながらことの良し悪しは別として、逮捕されて警察署で事情聴取となりますがよろしいですか?
興奮していた若いお兄さんもやや驚いて静かになりました。
「ここは丁重に詫びて事態を収拾してください」冷静になったお兄さんとは別に、殴られたお客さんは段々顔の痛みが増してきて怒りの炎が絶頂になっていました。
人がいなければ殺されてしまうタイプの人だったので「あまり相手を怒らせると後で何かをしてくる危険なタイプなのでいったん気持ちをリセットしてください」と宥めると、多少恐怖を感じたのか静かになりました。
結局双方の組みは、殴ったプレヤーが殴られたプレーヤーの本日の料金を全額支払うということでめでたく手打ちとなりました。
これが巧妙な相手だったら1発50万円は要求していたでしょう。
傷害罪で起訴でもされたら最低でも1週間は留置所で過ごすことになるはずです。
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確かに傷害事件は、27年に1度でしたが、最近はセルフプレーが多くなり、一発触発の事件もいつ勃発するかわかりません。
コースマーシャルというのは、単にスロープレー防止の監視だけをするわけではありません。
お客様の安全・安心を常に監視し、楽しくプレーしていただくことをサポートすることが肝要だと思います。
当倶楽部は、不当要求防止講習会に率先して出席し、千葉県公安委員会主催の暴追講習も支配人以下、幹部社員は全員受講しております。
それでもみなさんやさしいので過激な行動は致しません。
だからイノシシが出たりスズメバチが出たりマナーの悪いお客様が出た時は、いつも現場に急行するのは私です。(まったく体がいくつあっても足りません)
ご来場のお客様にお願いします。ゴルフ場はゴルフを楽しむ皆さんのものです、どうか大らかな譲り合いの心をもって楽しくプレーをしてください!
今でこそ、暴力団関係者の方は一切来ていませんが、中には暴力団員以下にも劣るマナーの悪さに手を焼いています。
入館時に署名した誓約書事項の守れない方は、プレー中であっても他のプレーヤーのご迷惑となりますので、随時ご退場を願うこともあると思いますので悪しからずご了承ください。
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