ヒマラヤスギの実

「おっ、これはなんだ？」
一瞬、生まれて初めて見るヒマラヤスギの実に驚きの声が出た。
ゴルフ場に勤めて２５年目にして見たものがこのヒマラヤスギの実だった。
グリーンキーパーの穴澤君に、いつも「今日の特ダネはないか？」と口癖のように言っているので、気にかけてくれる彼の心意気が可愛い。「I love Mr.Anazawa」だな。
なんせ３年間も日課としてブログを書き続けていると、ブログネタを探すのに一苦労する。

この間、彼が持って来てくれたブログネタは、木に登る大きな青大将の動画だった。
「蛇じゃ、みんなが気持ち悪がって使えないよ」彼が一生懸命に撮って来てくれたせっかくのスクープに水を差してしまった。
それでも彼はめげずに、今日は、高さ３メートル以上に登らないと取れないヒマラヤスギの実を得意げに持って来てくれた。
初めて見た瞬間、この小さなパイナップルのような実がヒマラヤスギの実だとは、皆目見当がつかなかった。
「そうか、これがヒマラヤ杉の実か？　どこに行けば見れる？」
「７番ホールの２打目地点の右側にあるヒマラヤスギだよ」
「そうか、後で写真を撮って来るよ」
と言う訳で７番ホールのヒマラヤスギに近づくと、この大きな実が見事に数１０個もなっていた。
「おお、まさに自然の芸術」
お客様がコースを通り抜けること数１０分、カートに乗っていてもジワリと暑さが浸み込んで来る。
キャディさんもお客様も大変だけど、お客様は、もうゴルフに夢中でした。

そんな状況を尻目にヒマラヤスギに近づくと、高さ４～５ｍのところに、なんとヒマラヤスギの大きな実の群生が見事に鎮座していた。
「おおワンダフル！」と独り言を言いながらカメラを向けた。iphoneの望遠では届かない距離なのでミノルタのデマージュＺ１を持って行って正解だった。
１０倍望遠でもやや遠いので、写真を拡大してみないとこのヒマラヤスギの実ははっきり見えません。
高さが３０メートル以上にもなるヒマラヤスギの種子だけあって、とにかくデカいのには感動しました。